- こぐち
- I
こぐち【小口】(1)棒状のものを横に切った切り口。(2)ものの端。(3)物の数量や金額が小さいこと。⇔ 大口「~の預金」「~の貸し付け」(4)(ア)本の部分の名。 製本で, 本の背を除いた三方の断ち口。 特に本を開く側の断ち口の部分。 (イ)袋綴じの和装本で, 本文上下の切り口が見える部分。 特に下の方(下小口)のみをいい, 普通この部分に書名・巻数などを記す。→ 製本(5)物事のほんのはじまり。 いとぐち。 はじめ。
「~のところを申しやせう/黄表紙・艶気樺焼」
(6)「小口袴」の略。(7)「虎口(コグチ)」に同じ。IIこぐち【木口】木材を横に切った断面。 きぐち。IIIこぐち【虎口・小口】(1)城郭・陣営の要所にある出入り口。 桝形(マスガタ)の仕切りをもち, その中を曲折して出入りする。「~に立つてぞ待ちかけたる/謡曲・烏帽子折」
(2)きわめて危険なこと。 また, 危険な戦い。 ここう。 [日葡]
Japanese explanatory dictionaries. 2013.